アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」は、その斬新なストーリーと複雑なキャラクター関係で多くのファンを魅了しました。
全25話の第1期と続編「コードギアス 反逆のルルーシュR2」全25話では、数々の心に残るエピソードが展開されます。
今回は、その中でも特に印象深いストーリーを紹介します。
第1期 第5話「皇女と魔女」
このエピソードは、枢木スザクと皇女ユーフェミアの運命的な出会いを描いた物語です。
オードリー・ヘップバーンの名作『ローマの休日』を彷彿とさせるこの回では、ユーフェミアがスザクに出会うことで、後に彼を自身の騎士として任命する重要な転機となります。
この出会いは、スザクのブリタニア内での立場を強化し、物語の展開に大きな影響を与えます。
二人の心の交流は、視聴者にとっても大切な瞬間であり、この先の物語の基盤となる重要なエピソードです。
第1期 第21話「学園祭宣言!」からの衝撃的な展開
ユーフェミアが主導する行政特区「日本」の構想は、ブリタニア支配下にある日本人にとって、再び「日本人」としての誇りを取り戻す希望の象徴でした。
特に第21話「学園祭宣言!」での発表は、人々の反感を和らげ、和平への道が開かれるかに思われました。
しかし、この希望はルルーシュのギアス能力の暴走によって、最悪の悲劇に変わります。
続く第22話「血染めのユフィ」では、ユーフェミアが意図せずして虐殺を引き起こしてしまう様子が描かれ、視聴者に衝撃を与えました。
そして第23話「せめて哀しみとともに」で、瀕死のユーフェミアをスザクが必死に救おうとするも、その努力は実らず、彼女はスザクの手を握りながら命を落とします。
この一連のエピソードは、ユーフェミアの純粋な思いと、運命の残酷さが交錯する涙なしでは見られないストーリーです。
日本人に希望を与えようとした彼女が、「虐殺皇女」として歴史に名を残すという皮肉な結末は、物語の中でも最も心に残るシーンの一つです。
R2 第13話「過去からの刺客」—シャーリーの悲劇
「コードギアス 反逆のルルーシュR2」でも、多くの印象的なエピソードが展開されますが、その中でも特に心に残るのが第13話「過去からの刺客」です。
普通の高校生だったシャーリーはギアスの力によって父親を殺され、さらに自分の記憶までも改ざんされてしまいます。
第12話で、ジェレミアのギアスキャンセラーによって、彼女は記憶を取り戻しますが、その代償は大きなものでした。
シャーリーが再びすべての記憶を取り戻したことに気づいたロロは、彼女を危険因子とみなし、結果として彼女を殺します。
このエビソードでは、ギアスに翻弄された無数の人々の苦しみ、ルルーシュの罪の重さが一層強調されます。
シャーリーの死は、ルルーシュにとって大きな転機となり、争いのない平和な世界を作りたいという彼の決意を強める出来事となりました。
R2 最終話 第25話「Re;」—ゼロレクイエムの結末
「コードギアス 反逆のルルーシュR2」のクライマックスであり、シリーズ全体の最終話となる第25話「Re;」は、視聴者の心に強烈な印象を残すエピソードです。
ルルーシュは第99代ブリタニア皇帝として即位し、世界を統べる独裁者となります。
しかし、その真の目的は「ゼロレクイエム」と呼ばれる計画を完遂することにありました。
ルルーシュは、自らが世界中の憎しみを集めることで、他者が平和を享受できる世界を作ろうとします。
そして、ルルーシュに託された役割を果たすため、スザクは「ゼロ」としてルルーシュを刺し殺します。
このシーンは「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」というルルーシュの名台詞を体現しており、彼の犠牲的精神が描かれます。
彼らの思惑に気付いたナナリーが、ルルーシュにすがりついて号泣するシーンは、感動的であり、ルルーシュの覚悟が視聴者の心に深く響きます。
シリーズ全体を締めくくるこの最終話は、感動とともに深い余韻を残す名シーンです。
ほっこりしたい時は学園生活!
激しい戦いの合間には、ほっと一息つける学園生活のエピソードもあります。
第1期の第21話「学園祭宣言!」や、R2の第12話「ラブアタック!」は、その代表的なエピソードです。
特に「学園祭宣言!」では、アッシュフォード学園の生徒たちが学園祭で大盛り上がり!
その中で、ルルーシュも一時的に普通の高校生としての生活を楽しみます。
さらに「ラブアタック!」では、留年中の生徒会長ミレイが卒業を決意し、記念イベントとして「キューピットの日」を開催。
学園生活ならではのドタバタ感が満載で、シリアスなストーリーとは一線を画す、ほっこりとしたエピソードです。