8月20日、声優の田中敦子さんがご逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
田中敦子さんと言えば、「呪術廻戦」の花御役、「葬送のフリーレン」でフリーレンの師匠フランメ役など、最近のアニメでもご活躍されていますが、私の中では、アニメ「攻殻機動隊」草薙素子役の印象が強く、勝手に追悼会と称し、田中敦子さんを偲んで、久しぶりに「攻殻機動隊」を一気見することにしました。
攻殻機動隊とは?
「攻殻機動隊」は警察庁公安9課の超法規特殊部隊のことで、9課の課長荒巻大輔の下、草薙素子をリーダーとして、メンバーにバトー、トグサ、イシカワ、サイトー、パズ、ボーマの6名と、自立型AIを搭載した自走小型戦車タチコマ(たぶん全部で7台)、で構成されている組織です。
時代設定は西暦2030年の日本。過去の大戦の影響で東京は壊滅かつ水没。情報ネットワークが進展し、人々の電脳化・義体化が進み、公安9課のメンバーも体の一部を義体化しているメンバーがほとんどで、ほぼ生身であるトグサは珍しい存在です。
警察組織なので、基本的に犯罪を取り締まる側の組織なのですが、話の内容が複雑、というより犯罪の内容が特殊だったり複雑だったりするために、初見時、私はあまり「警察組織」とう認識ができず、結構混乱しながら見た記憶があります。
警察組織内や政治家、企業の思惑が混じり合って、誰が何をしようとしてるのかさえ、良く理解できていなかったことを覚えています。その分見ごたえ十分な作品です。
攻殻機動隊の魅力
この作品の原作は士郎正宗さんが描かれた漫画ですが、確か執筆時は1989年。1995年に映画が公開され、世界中に衝撃を与えました。
どれほどの衝撃だったかというと、映画「マトリックス」のウォシャウスキー監督が、作中「首の後ろにジャックをさしてネットにつながる」という表現を使用していることから、監督がどれほど「攻殻機動隊」ファンなのかがわかります。
首の後ろにあるジャック経由で他者と繋がって情報を共有・閲覧したり、ネット経由でいつでもどこでも話(通信)をしたり、光学迷彩で姿を見えなくしたり、オフィスで当たり前のように人型アンドロイドが人間の仕事を手伝ったり、きっと未来はこうなっているに違いないとワクワクさせられる設定がたくさんあり、これも作品の魅力の一つです。
個人的には自立型AIを搭載した自立自走の小型戦車タチコマが大好きで、「一家に一台タチコマを」と思っています。
タチコマはしゃべるのですが、この話し方と声もとても可愛らしく、声優の玉川紗己子さんが声を担当されているからこその魅力だと思います。
登場するキャラクターもそれぞれ個性的で魅力的ですが、やはり一押しは草薙素子、「少佐」です。
田中敦子さんの、少し低めで芯のある声質が、「中身はメスゴリラ」と言われるほどタフで強靭な精神を持つこのキャラクターにぴったりと合います。
他にも、大塚明夫さん、山寺宏一さんなどベテラン声優さんが多数ご出演されています。
これまで発表されてきた作品のシリーズ
作品は大きく分けると下記のように分類されます。
攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL/INNOCENCE
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX ← この作品から見ていくのがおススメ
攻殻機動隊 _ARISE
攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL: SAC_2045
おススメは「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」です。
この作品から見ていくと、作品の世界観、作品内で使われる専門用語、時代背景が理解しやすいと思います。
今ならNetflix、DMM TV、dアニメストアで配信中なので、観るならこの3つの動画配信サービスの中から選ぶのがおススメです。